White Road

マサチューセッツ州ケンブリッジに住む理系院生の日記

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Wolfram

化学科のPh.Dの場合、研究以外の卒業要件がいくつかあり、大きなものとしては次の3つがある。

  1. 授業(48単位分)を取ること(セミナーとかは除く)
  2. Oral exam(口頭試問)にパスすること
  3. Writing exam(筆記試験)にパスすること

このうち、1は特に心配なし、2はめちゃくちゃ不安だけど2年の終わりまでだからまだ1年以上先なので、目下の目標は3の筆記試験。

少し変わった形式で、10月〜5月に毎月1回試験日があり、合計6つ合格するまで何度でも受けさせられる受けられる。どの月もphysical, inorganic, organic, biologicalの4種類の試験が出題され、90分の時間制限はあるが、いくつ解いてもOK。ただ、6つのうち最低3つは自分の専攻(自分の場合はinorganic)の問題をパスする必要がある。試験範囲については、作問する教授によって公表される場合もされない場合もある。

10月分の無機については、「6族元素各論」というトピックが提示されたものの、6族とかクロム以外には「来るよもうすぐ(Cr, Mo, W, Sg)」と覚えることしか知らない。マイナーすぎて日本から持ってきた教科書にも載ってないため、結局、前日に詳しめの教科書の章1つを読む程度になってしまった。

ただ実際の問題はというと…

  1. クロムの電子配置を書け。
  2. クロム酸イオンの色は?
  3. 二クロム酸イオンが酸化剤として働くときの反応式は?
  4. Cr, Mo, Wの次は?

あれ、高校化学で意外と何とかなる…?

  1.  タングステン元素記号Wの由来は?

……。後でwikipedia見たらタイトルにした「重い石」っていう意味のドイツ語が由来とか書いてあったけど、そんなこと聞いて何に使うのか…?

とはいえ、意外と一夜漬けの知識も使えたし、ABCFの4段階評価でBくらいはありそう。

無機は知識問題ばかりで時間余ったから、物化も解いてみた。3問中2問が反応速度の問題で、ひたすら微分積分。残り1問は2分くらいしかなかったけど、記号選択だけ勘で書いといた。この試験はB以上で合格なんだけど、AとCがあれば相殺してB2つにできるというシステムがあるので、Cでも取っておく意味がある。

後になればなるほど忙しくなるのは明らかなので、1年生の間に6個分、なるべく早く取り終えたい…。